日本プロボウリング協会は今でもアマチュアに賞金を出すことを認めていないので、アマチュアに賞金を出す大会へのプロボウラーの参加を認めません。
しかし、5年以上賞金スポンサーを続けていれば、スポンサーが望めばアマチュアへの賞金を認めるようになったようです。
観戦スポーツとしてのボウリングがビジネスとしての限界を露呈してきている現在のボウリングビジネスシーンにおいて、参加型スポーツとしてのビジネススキーム確立は、長年スポンサーを続けてきた甲斐があったものと同業者として感服しています。
「プロもアマチュアも参加する大会でアマチュアが賞金を獲得する」というスキームは、その難易度がもたらす達成感と権威を打ち負かす爽快感が、このスキームの商品価値を高めることに大きく寄与することでしょう。
株価が上がる材料にもなり得ます。
ただ、ここで想起しなければならないのは、我々のボウリングビジネスを縛る法令のひとつである景品表示法です。
あらかじめ賞金が得られる者を特定の身分の者に限定してきたルールが無くなるということは、誰でも賞金が得られる、ということになります。
つまり、賞金の対象が一般消費者になるわけです。
大会企画の宣伝訴求内容にもよりますが、普通に考えて投資する以上は宣伝にも謳うはずですから、参加者を募るために高額な賞金が設けられていると公的機関に解釈されることは容易に想像できますので、「景品類の最高額、総額等を規制することにより、一般消費者の利益を保護するとともに、過大景品による不健全な競争を防止」という景品表示法の立法目的に抵触する恐れがあります。
また、プロ協会の判断で特定の法人等に限定されるのであれば、その結果によって同業他社に甚大な経済的損失が生じた場合、独占禁止法に抵触しないとは言い切れません。
ボウリングビジネス側の人間としては、参加者誰もが賞金を得られる参加型スポーツとしての方向性が、向上心と射幸心を刺激し、ディープなボウリングマニアの拡大と深堀に有効だと考えますが、現在の法令の壁があることを念頭に置き、リーガルチェックを必ずするとともに、ロビー活動などを通じて業界に有利な法令の改正を目指していくべきだと思います。
景品表示法
カテゴリー: ボウリング業界

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