2013年の秋ぐらいから兆候の見え出した「若年層のボウリング離れ」はその後も加速し、筆者が在籍しているボウリング場チェーンでも、オールナイト営業を週末限定にする店舗が増えてきました。
2014年4月の消費税率引き上げによる不況も加わって、昨年は散々な年でしたね。
今年に入って少し好転してきましたが、2013年以前の水準までは、まだまだ遠い道のりです。
地域的なテレビCMもやってみましたが、一定の効果は得たものの、コストパフォーマンスとしては満足できるものではありませんでした。
広告代理店が出してくるプランを見ていると、いったいボウリングの何を宣伝したら消費が増えるのか、世界最大の広告代理店といえども正解を見つけられないようです。
「ボウリングをしたら何かが貰える」とか「安くボウリングを楽しむための賢い方法」などは、既存の余暇消化方法の中からボウリングを選択させる誘導方法としては有効でしたが、既存の余暇消化コンテンツが軒並み不調という昨今のレジャー業界の中では、費用対効果が得られなくなっています。
現在の消費者性向は消費行動に納得のいく理由を求める傾向にあるように見えますので、暇つぶしも「未知の体験」か「趣味」として、SNSで発表できるものが好まれるのではないでしょうか。
そう考えると、我々ボウリング場も「暇つぶしのレジャー産業」から「趣味としてのレジャー産業」に切り替わっていかなければいけません。
たまたま暇つぶしでボウリングをして下さった体験が、その人にとって「趣味」への導入口になるためには、どんな仕掛けが必要なのでしょう。
答えの端緒はそのあたりにあるのかも知れません。
一般消費者の知らない「ボウリングの魅力」を知っていただくためにはどうしたらいいのでしょう。
それを考える場合、逆に、既に「ボウリングの魅力」に取りつかれているマイボールユーザーは、「どのようにしてボウリングに魅力を感じたのか」を調べてみるのもひとつの方法です。
筆者の場合を思い出してみましょう。
今から30年以上昔のある日、当時の勤め先に無料券が郵送されてきました。
そこには「コンピューターボウリング」と書いてあったので、昔からあるボウリングとは別の何かだと思い、妹を連れて出かけて行ったのでした。
行ってみたら、なんのことはない、コンピューターがスコアをつけてくれるだけで、本質は昔ながらのボウリングでした。
せっかく来たので、無料券を使ってボウリングをしたら妹にボロ負けしてしまいました。
プライドの高い筆者にとっては非常に悔しい体験であり、「こんなものは少し訓練すればなんとかなる」と入門書を買って練習するようになり、うまく出来るようになると更に上達したくて自分専用の用具を購入し、次に上達ぶりを見せるために友人を誘うようになり、その友人にもマイボールを買わせてチームを作り、リーグ戦に参加するようになりました。
プロボウラーの実技を見たり、プロボウラーに教わりたいと思うようになったのは、リーグ戦でも上位に入るようになってからでした。
恐らく「ボウリングにハマる」道筋は人それぞれなのでしょう。
幾通りかのストーリーをドラマにして見せて消費者に疑似体験させるのも、ボウリングの魅力に近づかせるひとつの方法かも知れませんね。
若年層のボウリング離れ
カテゴリー: ボウリング業界

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