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盛り上がらない

ボウリングをオリンピックの正式種目にしようというムーブメントに、いまひとつ盛り上がりが感じられない。
それを望まない業界人は居ないけれど、積極的でないボウリング場も多い。
ましてやボウラーたちに対しては強制するわけにもいかないけれど、署名はしてくれても署名集めをしていないセンターでは投げないぞ、と云うほどでもない。
そんなことを書いたりしているブログやフェイスブックには、出会えていない。
耐震改修促進法の期限が迫り、地価が上昇し、円安と消費税アップでコストが高騰しつつあるボウリング業は、投資先・融資先としての魅力に乏しい。
オリンピックの正式種目になると云う事は、単に目先の売上効果だけでなく、ボウリング場の存続や会社の存続にも関わる話だと思う。
筆者の所属するボウリング場チェーンは、オリンピックの正式種目になれなくても潰れる心配は無いけれど、だからいいんだとはいかない。
そもそもボウリング場が減ると云うことは、一時的には残存センターの集客を改善するかも知れないけれど、長期的に見れば国民の余暇消費アイテムとしてのボウリングの人気を貶め、産業規模の縮小は金融ビジネスの関心を薄め、マスコミに取り上げられる機会も減少し、行政からの支援も減らすことになる。
ボウラーにとっても本拠地センターを失うか、本拠地センターを失ったボウラーの流入によって、悪しき影響を受けるだろう。
結果はともあれ、オリンピックの正式種目を目指すために業界とボウラーがどこまで熱心になれるのか、ボウリング界の将来を占うことになるだろう。

カテゴリー: ボウリング業界

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