コンテンツへスキップ →

「狎れる」と「慣れる」

狎れる」という言葉があります。
「なれる」と読みます。
意味は、「親しくするあまり、礼儀を失した振る舞いをする」。
当社も含めてボウリング場では、この傾向にあるスタッフをよく見かけます。
ボウリング場以外でこの傾向に陥りやすい接客業には、ホステスやキャバ嬢があります。
通常の接客業の枠を超えて、お客様と親しくならなければならないからでしょうか。
しかし、水商売の世界でもホステスやキャバ嬢に「狎れ」られてしまうと、お客様は気分を害するものです。
それをお客様が表情に表さないのは、客に狎れるホステスに腹を立てるのは「粋」ではないからです。
散財して男振りや遊び上手を演じるステージですから、それも「遊び」のうちなのです。
また、セクシャルハラスメントが商品化されている世界ですから、消費者には相手からの逆襲に耐える義務もあるのでしょう。
しかし、ボウリング場はそういう商売ではありません。
ボウリング場においてお客様に狎れてしまうのは、ボウリング好きなスタッフに多いようです。
お客様と一緒にボウリングを楽しみ、達成感や挫折感を共有していくうちに、特定のお客様に狎れていきます。
気分が「ボウリング仲間」になってしまうのでしょう。
一見、固定客を繋ぎ止めているように見えますが、我々管理職はこういうスタッフを過大評価してはいけません。
一部のお客様と狎れ合ってサロン化してしまうと、他のお客様に対しては排他的な雰囲気を醸し出すことになります。
我々の商売は、お客様の作る多種多様なサロンをいくつも面倒みることで成り立っています。
スタッフがサロンの一部になってしまうと、他のサロンが不公平感を持つ危険性が高まります。
また、ボウリング愛好家だけを相手にしている商売でもありませんので、接客態度に濃淡が表れてしまい、ハウスボールを使って余暇を楽しむお客様に不満を抱かせてしまいます。
ボウリング場スタッフは全ての客層に慣れる必要がありますが、一部の客層に狎れることは、戒められなければなりません。

カテゴリー: ボウリング業界 経験論

コメントは受け付けていません。