コンテンツへスキップ →

検索連動型広告の発達

無料レンタルサーバーで商用サイトを運営しているボウリング場が少なくありません。
サイト全体でなくても、ブログとか掲示板で無料サービスを利用している例は、かなりの数にのぼります。
コストがかかりませんのでこれ自体は悪いことではありませんが、無料サービスの収入減が広告であることを忘れて、自社のブログや掲示板に他社の広告が出て「ムカつく」のは筋違いなんですよ。
さて、検索連動型広告というものがあります。
これは簡単に言えば、「検索エンジンでユーザーが入力した検索キーワードに連動して表示される広告」のことです。
インターネットの特性を活かした広告手法であり、その効果の高さからここ数年で非常に多く利用されるようになっています。
検索結果一覧の上位に表示される「スポンサーリンク」などが有名ですが、閲覧者の興味関心を惹かない広告は見向きもされないのがインターネットの世界ですから、広告も当然の進化を遂げてきています。
さらに、検索機能を使って無料サービスで提供しているページを検索し、広告主があらかじめキーワードとしている単語があれば、そのページにはキーワードの一致する広告を表示するようになってきています。
広告主の費用対効果の評価から、インターネット広告の効果測定が「見られた回数」ではなく「クリックされた回数」となってきており、広告料もクリック回数での課金という仕組みが主流となっていますので、当然と言える流れです。
したがって、ボウリング場が商用で無料サービスを利用していれば、その広告スペースに商売敵のボウリング場やプロショップの広告が高い確率で出るのも、当然の成り行きなんですね。

さて、ついでにインターネットへボウリング産業が広告を出す効果を考えてみましょう。
ネット検索で「ボウリング」とかそれに関連する単語を入力するユーザーは、団体予約の幹事さんを除けば、まず一般消費者ではないでしょう。
したがって、団体予約プランとマニア向けの記事へ誘導する広告が有効ではないでしょうか。
一般消費者を釣るのであれば、たとえば「健康」というキーワードでボウリングの健康面の効能を紹介し自店で取り組んでいる企画を訴求するページに誘導する広告、などが考えられます。
ただお客様が来るのを待っているボウリング場では、インターネット広告を出しても効果は無いと思います。
一般消費者の余暇消費を誘導するのであれば、スマートフォンの地図アプリに表示されるほうが有効でしょうが、それならばピンタワーを建てて商圏住民のランドマークとなるほうが更に効果的です。
インターネットとは情報の塊ですから、情報を出さなければ見てもらえません。
従来の「周知」を目的とする広く浅い宣伝ではなく、「噂になる」ような情報の発信がインターネットの活用法でしょう。
インターネット広告は詳細情報への誘導がキモですから、消費者が噂にしてくれるような詳細情報を準備すべきです。
ただし、ご来場いただいてナンボの商売ですから、「行かなくてもわかった」という情報の出し方はいけません。
実際に見に行ってみたくなるような情報の見せ方が重要です。

カテゴリー: ボウリング業界

コメントは受け付けていません。