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職業か資格なのか

当社所属の若いプロボウラーが業務に疲れた嘆きを facebook に書いていましたので、僕は「プロボウラーは資格であって職業ではない」と厳しい事を書きました。
夢を捨てきれない若さですから仕方がありませんが、特に男子プロボウラーが専業で食べていく事の難しさをもう一度確認し、その中で「プロボウラー」と呼ばれる立場に対する誇りと、生活費を稼ぐ「仕事」とのバランスを取って欲しいと思ったからです。
獲得賞金や、チャレンジマッチ・教室などを請け負って個人としてプロボウラー業を確立している人が、いったい何人居るでしょうか。
ボウリング会社の重役、ボウリング場の支配人、そしてアルバイトスタッフなど、業界に居るプロボウラーのほとんどは給与生活者です。
雇う側も、純粋に競技者を支援するために雇用形態を取っている訳ではありません。
会社や立場によってはプロ資格手当はあるでしょうが、競技者としてよりもボウリング場スタッフとして雇っています。
そして、ボウリング場を経営している社長プロだって、本業は「社長」であり、プロボウラーは資格でしかありません。
簡単に取得出来る資格ではありませんから、資格を持つ人は誇りを持つべき資格ではあります。
でも、それを取得することで、人生が保障されるものでもありません。
取得するまでの大変さを考え、資格更新のコストも考え合わせたら、割に合わない資格かも知れません。
プロボウラーを純粋にボウリング競技者として考えれば、ボウリング業界以外の、練習する自由な時間や週末にある試合に出られるような、そしてプロボウラー活動に理解のある職場に就職するのが良いと思います。
さもなければ、自営業を始めるべきでしょう。
週末が忙しい娯楽施設であるボウリング場は、試合に出たい、もっと競技力を伸ばしたいと願うプロボウラーの職場としては、なまじ競技者としてではないプロボウラー資格の需要が多いだけに、拘束され消耗しやすい環境だと思います。
逆に自由な時間が多い立場をボウリング業界で求めた場合には、収入の少なさからプロ活動が制約されるでしょう。
比較的恵まれた環境でボウリング場に雇用されているプロボウラーも居ますが、その立場は激しい競争に晒されているか、さもなければ「プロボウラーにとって居心地の良いボウリング場」の多くが経営的に厳しい現実を考えれば、ずっとそうであると考えるのは非常に甘い幻想です。

今年も多くの若者が夢を抱いてプロボウラー資格取得試験に挑んでいますが、「なりたい」だけではなった後に道に迷うことになるでしょう。
プロボウラーになって何がしたいのか、どうやって生計を立てていくのか、しっかりと考えておいて下さい。

カテゴリー: ボウリング業界

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