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ピュアなミトコンドリア

現生人類(ホモサピエンス)の遺伝情報(ゲノム)は2003年に完全解読されましたが、2010年には、ネアンデルタール人の骨の化石からネアンデルタール人のゲノムの解読に成功したというニュースがありました。
そして興味深いのは、現生人類とネアンデルタール人の遺伝子には4%の共通点があるという事。
これを信じるのなら、つまり、現生人類とネアンデルタール人がヤッちゃって子供を作ってた、という事になります。
太古の人類は今よりも獣的とは言え、ネアンデルタール人はそれよりも更に「ケモノ」だったようですから、現代風に言えば獣姦であり、ゲテモノ好きのチャレンジャーは昔から居たんだなって感心しました。
ところが、現生人類の細胞の中のミトコンドリアには、ネアンデルタール人との共通点が無い。
ミトコンドリアは卵子を通じて遺伝情報が継承される母系継承ですから、ネアンデルタール人の遺伝情報継承にネアンデルタール人のメスが関わってはいない、ということになるわけです。
さすが我が人類のオスは、そこまで悪趣味じゃなかった訳です。
つまり、ネアンデルタール人のオスとホモサピエンスのメスとの間に生まれた子供によってのみ継承された遺伝情報を、人類は持っていることになります。
とすると、人類女性の大先輩がチャレンジャーだったのか?
それは無いでしょう。
人類女性の名誉のためにも、ネアンデルタール人のオスに無理矢理ヤラレちゃったと考えるべきです。
そして妊娠して生まれてきた毛むくじゃらの異形の赤ん坊を、間引きもせず慈しんで育てたホモサピエンス母性の素晴らしいこと。
そんなこんなで生まれてきたネアンデルタール人のハーフのうち、オスがまたしてもホモサピエンスのメスをヤッちゃった。
ハーフのメスは、ホモサピエンスのオスには見向きもされなかったんでしょうね、ミトコンドリアにネアンデルタール人情報が無いのだから。
そんな婦女暴行を繰り返しつつ、ネアンデルタール人が絶滅した後もネアンデルタール人の遺伝情報の残滓を残した系統の人類が生存競争に勝ち残り、地球上に広がっていったのでしょうか。

悩ましく仕事上の懸案が堆積している今日この頃、気晴らしにそんなことを考えてつつ、眠れない夜を過ごしています。

※「サイエンス」2010年5月号掲載論文を引用した研究者(名前失念)の記事からさらに引用し空想を加えました。

カテゴリー: 妄想(笑)

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