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Jackpot Bowling

Jackpot Bowlingは1959年から1961年まで米国で放送されていた番組です。
筆者も詳しいことを知らないのですが、スコアを競うボウリングの試合ではなく、9回投げて先に6回スタライクを出した方が勝ち、みたいなルールだったと思います。
対戦者のどちらも6回のストライクが出なかった場合には賞金が翌週にキャリーオーバーされて増えていく、そこが「ジャックポット」という名前を冠している由縁であったような。
2回の対戦の合間に、著名人が1投して倒れたピンの数×50$を慈善事業に寄付する、という企画をはさみ、社会貢献をアピールすることで保守的な人たちからの批判をかわしていたみたいです。
なによりも、軽妙で辛辣な実況放送が人気だったみたいですね。
以上の記述には筆者の思い違いがあるかも知れませんので、誤謬があったらお詫び申し上げます。

これって、現在の日本でも「有り」な企画だと思います。
プロボウラーではなく、一般の方を対象とした番組がいいでしょう。
筆者が業界最大手の某社企画担当なら、「ボウリング番長」という番組名で作りますね。
全国に店舗展開しているネットワークを活かして素人ボウリング番付を作り上げているのですから、その頂上決戦の場をテレビ番組にするのは、企画強化・販売促進として有効だと思うのです。
地デジ化以来のBS放送視聴環境の普及を考えたら、制作費の高い地上波でなくてもいいかも知れません。
当時の米国番組が、スコアを競うのではなく単純にストライク合戦にしたのは、やはり一般視聴者の解かり易さを重視したためでしょうね。
今作るなら、ストライク合戦の「球威部門」と、スプリットカバーの「コントロール部門」があっても面白いでしょう。
ボウラーとして、その後は業界人として、テレビコンテンツとしてのボウリングを観察してきて思うのですが、スコアを競う内容(=競技)を楽しむ視聴者は、ボウリング愛好家だけなんですね。
「愛好家じゃないけれど、たまにはボウリングをしてみようかな」と消費者に思わせるためにテレビ番組を作るとしたら、上記のような「ストライク合戦」と「スプリットカバー競争」がいいと思います。
ガターレス設備を使った子供大会も、面白いかも知れませんね。
クッションボールを駆使するバンパーボウリングで、全国小学生大会の番組があってもいいじゃありませんか。
競技団体やプロ団体は、競技としてのボウリングの普及拡大を目指すのが当然ですし、それもまたボウリング業界にとって重要なことです。
でもそれだけでは、低迷する業界の建て直しには間に合わないのです。
ただし、ボウリングにあまり手を加えて、ボウリング場で通常はプレーできない形態のものを放送されても、ボウリング業界にとってはプラスにはなりません。
P★リーグは成功している番組だと思いますが、ボウリング愛好家ではない視聴者の目は、ボウリングではなくP★リーガーに向いています。
アイドルを用いたボウリング番組も、視聴者の注目はボウリングではなくアイドルに集まります。
こういう番組も無いよりはあった方がいいのですが、プレーヤーがボウリングより目立ってしまうのは、目的から言ったら本末転倒です。
(プロボウリングはプロボウラーを売る目的がありますから、それでもいいとは思いますが、対象がボウリング愛好家に限定されます。)
ボウリング業界としての目的で言うのならば、我々が販売しているボウリングに含まれている要素をクローズアップして、一般大衆の目をボウリング場に向けさせるテレビ番組作りが大切なのだと思うのであります。

カテゴリー: ボウリング業界

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