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見習うべきは…

ごく稀にですが「■■■(ボウリング場の名前)を見習え」といったお小言を、コアボウラーの方からいただきます。
参考になる事が無いとは言えませんから、勉強を兼ねて休みの日に、家内とマイボールを持って行ってみたりします。
マイボールを持って行くのはコアボウラーの視点からのご意見だからなんですが、今のところ参考になるセンターはありません。
スコア表示の部分などは設備の違いで仕方がありませんし、レーンコンディションについてはボウリング場の個性みたいなものであり、ボールを替えつつそれを攻略するのが醍醐味だと思っています。
かつてオイルが全く無いセンターに行ったこともありましたが、スペア用のボールで220ぐらいは打てました。
まあ、試合でもないのに「なんでお金を払ってまでこんな苦労をせにゃならんのか」という不満は感じましたから、オイルだけは枯らさないようにしたいと思います。
愛知県外のあるセンターでは、空いていたので2人でアメリカン(フレーム毎に2レーンを交互に使うデュアルレーン方式:公式戦はこれ)を申し込んだら断られました。
そのくせ、その後に来た常連客とおぼしきボウラーを、シングルアメリカン(ひとりで2レーンを交互に使う)で入れたのには驚きました。
スタッフはその常連さん(たぶん)と談笑していましたので、恐らくマニュアル的には練習ゲームでのアメリカンは不可(レーン数の少ないセンターでしたから)だけど、口やかましい常連さんには許しているんだな、と推察しました。
空いている時間帯はアルバイトに任せっきりで、アルバイトはクレームが社員スタッフの耳に届きやすい常連客のご機嫌ばかりを気にしている、そんな「イチゲンさんお断り」の雰囲気に満ちていました。
ボウリング業界に入る前は筆者も長らく某ボウリングセンターの常連客でしたが、外部からの一般客があまり来ないのは、スナック同様、常連客にとって居心地の良いものなんですね。
それで経営が成り立つのであれば、そういうボウリング場はボウラーにとって価値ある存在だと思います。
しかし筆者の勤めるボウリング場チェーンは、低迷しているボウリング業界の再生を目指す経営者に率いられ、アマチュア競技団体の後援やプロボウリングトーナメントのスポンサーを続けつつ、既存店舗の設備刷新を定期的におこない、機会があればボウリング場を増やしていきたいと考えています。
この大きな目標のためには、企業として業績を伸ばし力を蓄えていかなければなりません。
深夜営業で場内を一般客で埋めると、「ラウンドワン化」とコアボウラーに皮肉を言われますが、平成時代に一般消費者の支持を得ていちばん企業として成長したボウリング場チェーンはラウンドワンなのですから、付帯設備の少ないボウリング専門店舗でも、ここには見習うべき点がたくさんあると思います。
そして、ラウンドワンのボウリングに欠けているところを補っていけば、企業として強いボウリング場になれるのではないかと思うのであります。

カテゴリー: ボウリング業界 経験論

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